米国のシンクタンク「戦争研究所」(ISW、本部ワシントン)は21日、ウクライナへの全面侵攻を始めて半年になるロシア軍について「今後数カ月は支配地を大幅に広げることができない」とする分析を示した。ロシア軍は東部ドネツク州の制圧を狙うが、部分的に新たな支配地を獲得したあともすぐにウクライナ軍の立て直しを許す状況が続いているという。

ISWの分析では、東部のロシア軍は7月下旬にドネツク州東部のノボルハンスクを獲得し、同州の交通の要所バフムートや親ロシア派が拠点とするドネツク北郊のアウディイウカ周辺で一定の成果を上げた。だが、その後の展開に向けた勢いが見られず、ウクライナ軍に時間を与える結果になっているという。その原因として人員、装備の不足、兵士らの士気に問題があることをあげた。

 また、ロシア軍は欧米の制裁の影響で軍用機の修理に問題を抱えているとも指摘した。

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