ウォール街弱気派台頭、時価総額7兆ドル増の株高でも-MLIV調査

米金融当局はなお金融市場と衝突するコース上にあり、ウォール街などは警戒すべきだとの見方が「マーケッツ・ライブ(MLIV)パルス」の最新週間調査結果で示された。

  それによると、インフレはピークに達した可能性が高いものの、利上げが今年に入って再度の株・債券の売り浴びせを引き起こす見通しだ。調査回答者900人余りの68%は数十年ぶりの高い物価圧力で企業の利益率が圧迫され、株価は下落すると予想した。

  ストラテジストやデイトレーダーを含む回答者の過半数はインフレがピークアウトしたとの認識を示した。ただ当局目標の2%に到達するまでは2年以上を要する可能性があると84%が予測。それまでの間、米消費者は支出を減らし、失業率は4%を超える見通しだ。

  こうした弱気センチメントは、時価総額を7兆ドル(約960兆円)押し上げた最近の株高局面でも投資家の懐疑的見方が強いことを浮き彫りにする。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-22/RGZRDKT1UM0X01