過去の技術革新は生産性を向上させ、ひいては経済成長や生活水準の大幅な向上をもたらした。
例えば20世紀のアメリカでは、電気の普及が労働生産性に年率4%の成長をもたらした。
なのになぜ、いま先進諸国では生産性が伸び悩んでいるのか。

GDPの概念は1930年代、主に有形財の生産が中心だった経済の評価基準として築かれた。
だが今では無形財やサービスが経済に占める割合が大きくなっている。
GDPが無形財を適切に評価していれば、生産性の伸び率はもっと高くなるはずだ。
(ニューズウィーク 2018年12月18日号)より