https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20220822/1060012799.html

県職員 森林開発許可などで不適切な処理 県が処分検討

県の環境森林事務所に勤務していた50代の男性職員が、上司の決裁を受けずに無断で森林開発の許可を出すなど、不適切な事務処理を繰り返していたことがわかり、県が処分を検討しています。

これは、県が22日、記者会見して明らかにしました。
それによりますと、中之条町にある県の吾妻環境森林事務所に勤務していた50代の男性職員が、平成29年度から令和2年度までの間に、許認可の事務をめぐって、22件の不適切な処理を繰り返していたということです。
具体的には、業者から森林開発の許可や保安林の解除の申請を受けた際に上司の決裁を受けずに無断で許可を出したり、申請を放置していたりしていたということです。
ことし6月、県が航空写真を使って定期的に行っている調査で、開発許可が確認できない太陽光発電施設が2か所見つかり、詳しく調べた結果、職員の不適切な事務処理がわかったということです。
不適切な事務処理の中には、県などが建設を進めている上信自動車道の工事現場にある保安林の解除手続きも含まれていて、県は適正な手続きを踏むため、現在、工事を中断しています。
県は、男性職員の処分を検討するとともに、業務にあたる職員への研修を行うなど再発防止策を徹底することにしています。
県森林局の小山兼広局長は「県への信頼を失墜させるもので、再発防止を徹底します。深くおわび申し上げます」と謝罪しました。