農水省広報誌がケチャップで批判された理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/488675528d7700fcbb698e03dfc6507bb1188333

使えない添加物を〝使っていない〟とアピール
 もう一つ、広報誌の記事には重大な問題がありました。トマトケチャップ製造に使える添加物は酸味料、調味料、糊料等で、保存料や着色料は使用を認められていません。これらは、食品衛生法や景品表示法に基づく公正競争規約、食品表示法に基づく食品表示基準でも規定されています。しかし、農水省は「保存料や着色料などの食品添加物を一切使わない安心安全なケチャップ」という生産者のコメントを掲載しました。

 また、トマトジュースは製造に添加物を使ってはならず、食塩を加えることのみ許されています。

 にもかかわらず、トマトジュースについて「塩や保存料の添加も一切ありません」という生産者のコメントを紹介するだけでなく、別の製品の紹介記事も「うま味を最大限に活かすため、塩ひとつまみ以外は無添加」と書いていました。

 消費者庁のガイドラインの対象は「使用を認められていない添加物を、使っていないと表示する」手法も、消費者の誤認をまねくおそれがあり食品表示基準違反の可能性がある類型として示しています。