また、中村長官は「警護が抱える問題は、相当程度洗い出されたと認識。全身全霊をかけて取り組むと申し上げた」と述べ、警察トップの威信をかけて行ったという検証結果を発表しました。

主な原因とされたのは「現場における警護の問題」、「警護計画上の問題」の2つです。

まずは、「現場における警護の問題」についてです。当時、安倍元首相のそばに配置されていたのは、4人の警護員でした。本来、このうちの1人はガードレールの外側で、主に後方の警戒にあたる予定でしたが、
前方の聴衆を警戒するため現場の判断で内側へ。全員が聴衆の集まる前方部分を中心に警戒していたといいます。つまり、後方部分は手薄な状態でした。


「発砲前に山上容疑者の接近に気づくべきだった」とした上で、事件の最大の要因は「後方の警戒の空白だった」としています。

これを生じさせたのが「警護計画上の問題」でした。事前の警備計画の時点で、後方の危険性について明らかだったにもかかわらず、「見落とされていた」「明らかな不備があった」と結論づけました。
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