デジタル教科書、英語で導入 小学5年~中学3年、24年度から

 文部科学省は25日、2024年度から、小学5年~中学3年の英語でデジタル教科書を本格導入する方針を中央教育審議会の作業部会に示し、大筋で了承された。
当分の間は紙の教科書と併用し、発音の学習に音声機能を生かせるなどデジタル教科書の利点が大きい英語から定着を図る。
25年度以降、他の教科にも段階的に拡大する。

 文科省は21年度に全国の約4割の小中学校でデジタル教科書の実証事業を始めた。
国の「GIGAスクール構想」により小中学生に1人1台のデジタル端末の配布が進んでおり、
22年度はほぼ全ての国公立小中学校で英語のデジタル教科書が試行的に使われている。

 学校現場では、ネーティブスピーカーによる朗読の再生機能などのニーズが高く、
繰り返し音声を聞けるといったデジタル教科書の利点が生かしやすい英語で先行導入することにした。

 これまで中教審の作業部会では、全教科で紙からデジタルの教科書に置き換える案を含め、複数の導入パターンを議論してきた。
デジタル端末の利用で視力低下を懸念する声や、紙の方が文章の理解に適しているとする専門家の意見なども考慮し、当面は紙とデジタルを併用することとした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7dd4de2ac3d8400b1c639f7b53a985bf2f820fec