北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で、北方領土の国後島沿岸などで見つかった3人の遺体について、松野官房長官は、ロシア側との合意を受けてできるだけ早く引き渡しを受けられるよう最善を尽くす考えを示しました。

北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で、北方領土の国後島とサハリン南部の沿岸で見つかった合わせて3人の遺体について、日ロ両政府は、海上保安庁の巡視船がサハリン南部の港に引き取りに行くことで合意しました。

これについて、松野官房長官は記者会見で「遺体の引き渡しは、これまでもロシア側との間で、その時期や方法について鋭意、調整を進めてきた。現時点で引き渡しの具体的なめどを申し上げられる段階にはないが、可能なかぎり早く引き渡しを受けられるよう最善を尽くしていきたい」と述べました。

一方、松野官房長官は、遺体の引き渡しに時間がかかっている理由について「日ロ関係の悪化が障害になっているとは考えておらず、ロシア側とは適時適切にやり取りを行ってきている」と説明しました。

観光船沈没 “3人の遺体早期引き渡しへ最善尽くす” 官房長官
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220829/k10013792731000.html