『マーベル』、『DC』に次ぐ業界3位のアメコミ出版社『ダークホースコミックス』。
実は同社売り上げの70パーセントはアメコミではなく、日本の漫画がもたらしたものだという衝撃的なニュースが飛び込み、海外の漫画ファンの間で話題になっている。

売り上げの発表があったのは、「サンディエゴ・コミコン 2022」の出版社が一同に集まる座談会。
「ダークホースコミックス」は同社の出版カタログのうち日本の漫画が占める割合は10パーセントに満たないものの、なんと同社売り上げの70パーセントを占めていると発表した。

具体的には、『AKIRA』や『攻殻機動隊』、『ベルセルク』『無限の住人』などの青年向け漫画や
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』などの萌え系にいたるまで、
日本のファンにはおなじみのジャンルの作品たちが人気なのだとか。

これを受け、日本びいきな海外オタクたちは大盛り上がり。
《海外じゃベルセルクは特装版が出るくらい人気だからね!》
《日本の漫画はストーリーが抜群に面白い、ヒットするのもわかるよ》と共感の声が多数上がっている。

日本の漫画が受ける理由としては、ヒーローが主体のアメコミと違い、作品ごとにさまざまなストーリー、キャラクターを味わえることが多いという話も。
実際に日本のアニメや漫画を専門に扱う海外大手SNS『MyAnimeList』では、人気の漫画作品ランキングに『ジョジョの奇妙な冒険』や『ONE PIECE』といった王道作品と並んで、
『MONSTER』や『おやすみプンプン』などの複雑な心理描写のある作品が多数ランクインしている。
こうした多様な作品が読めることも、漫画が人気を得る理由なのかもしれない。

アメコミは近年ポリコレ配慮による表現規制が激しく、なるべく炎上を避ける優等生的な物語が求められているのが実情。
そんな中、自由な作品作りができる日本の漫画は、大きな伸びしろがあると言える。

もしかしたら、近い将来スパイダーマンやバットマンと並んで、デンジやアーニャがアメリカでヒーローとして活躍する日が来るかもしれない…。

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