●母に怒った妹「一度もお兄ちゃんに謝ったことなかったのに」
検察の調べは終わった。ただ一つ、残された仕事は、これから生きていく妹のためにお金を取り戻すことだ。息子しかいないおじにとっては、娘のような存在という。
「(教会に寄付されたうちの)少なくとも父の遺産6000万円のうち、3人の子どもには1000万円ずつの権利があるはずだ。それを教会が母親とともに横領したとして、返金を求める内容証明を送っている」
旧統一教会松濤本部に配達されたことは確認できている。回答期限は到着してから1週間。無視されたとしても、求め続けると話す。
「脱会は考えていません、勝手にしてほしい。私は子どもたちが少しでも生きていけるように(教会側に渡った)お金のことを取り返したいだけ」
「ただね、母親が統一教会に謝りたいと言った時、妹が見たこともないくらい怒ったんですよ。『今までお兄ちゃんにも私にも謝ったことないのに』と。彼女にとっては、徹也は父親代わりのようなものだったと思う。今は母親と切れたことで安定していますよ」
おじの語り口は法律家らしく、論理的で冷静だ。しかし、長きにわたり支援してきた甥や姪への思いには強く熱いものを感じた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/57889f007f3de1d77671339d6f9879200b41f42b