8月は“最悪の月”になってしまった──。31日の新型コロナウイルスによる死者は過去2番目に多い338人が確認された。8月の累計死者数は7328人となり、1カ月で7000人を超えた。

【写真】岸田首相の“オンライン取材対応”の様子がシュールすぎる

 単月で7000人超の死者が出るのは異例の事態だ。過去の感染拡大期は、第3波(従来株)が2261人(2021年1月)、第4波(アルファ株)が2817人(同年5月)、第5波(デルタ株)が1584人(同年8月)、第6波(オミクロン株BA.1、2)が4855人(22年2月)だった。

 足元は、新規感染者数に減少傾向が見られつつあるが、死者数はすぐには減っていかない。これから3週間程度は死者数の高止まりが続く可能性がある。

 岸田首相は8月31日、記者会見を開いた。コロナについては、オミクロン株対応ワクチンの接種前倒しや水際対策の緩和などについて語ったが、過去最多のコロナ死については、一言も触れなかった。