「世界反共連盟」World Anti-Communist Leagueの略称。反共を目的に1966年に発足した国際組織。1994年に世界自由民主連盟World League for Freedom and Democracyと改称。6大陸、144余の国に支部をもつ。 ワクルの母体になったのは、1954年に発足したアジア反共人民連盟(APACL)と、第二次世界大戦後、ナチスの権力者だった亡命ウクライナ人ヤロスラフ・ステツコを中心につくられた反ボリシェビキ国家連合(ABN)である。 ステツコがAPACLの存在に関心をもち、その統合を図ったところからワクルが生まれたが、発足当初の中心人物は、当時の韓国大統領朴正煕(ぼくせいき)、「台湾政府」総統蒋介石(しょうかいせき)、 日本の右翼を代表した児玉誉士夫(こだまよしお)、笹川良一(ささがわりょういち)、それに統一協会(世界基督(キリスト)教統一神霊協会)の文鮮明(ぶんせんめい)の5人だったとされている。 中南米はじめ世界各地の反共活動に資金や武器を送ったり、テロ活動などもしているが、各国の有名な国会議員、司教、実業家、大学教授なども名を連ねており、活動も多彩である。