カリフォルニア州にあるSLAC国立加速器研究所の研究者らが、ペットボトルなどに使われるプラスチック素材「ポリエチレンテレフタラート(PET)」にレーザー光を当てることで、非常に細かなダイヤモンドが生成できることを確認し発表した。

これまでも炭素と水素の混合物にレーザーを照射すればナノダイヤモンドができることが知られていたが、この場合非常に高い圧力の下で行う必要があった。PETを使う場合、それほど極端な環境でなくともダイヤモンドを作れることがわかったということだ。

研究では、強いレーザーを照射してPETを3,200~5,800°Cにまで加熱し、レーザーパルスで発生した衝撃波によって72GPa(ギガパスカル)以上の圧力が加わることで、炭素から水素と酸素が分離し、数nm(ナノメートル)のダイヤモンドと、超イオン水(または超イオン氷)と呼ばれる電気伝導度の非常に高い物質ができたとのこと。
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