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 環境省は6日、今はゴミとして捨てられている金属のリサイクル処理量やプラスチックの回収量を、2030年度までに倍増させる方針を発表した。資源の有効活用で温室効果ガスの排出を抑え、気候変動対策を進める狙いがある。

 国は30年度までに、温室効果ガスを13年度比で46%減らす方針。20年度に二酸化炭素(CO2)換算で11億4900万トンだった排出量のうち、同省は資源循環で最大、約36%分(約4億1400万トン)の削減余地があると試算する。廃棄物処理に伴う排出量は約3%だが、金属やプラスチックの製造など削減余地の大きい「上流」部門も含め再利用とCO2削減を進める。

 同省は6日に公表した「循環経済工程表」で、30年度までに金属のリサイクル処理量を20年度の倍となる42万トン、再利用可能なプラスチックの回収量も同年度から倍増となる200万トンに増やすと明記した。