規律

アーミッシュには「オルドゥヌング(英語版)[註釈 4]」という戒律があり、原則として快楽を感じることは禁止される。なお、オルドゥヌングは各地のコミュニティーごとに合議によって定められるので各地で差異がある [5]。 以下のような規則を破った場合、懺悔や奉仕活動の対象となる[5]。改善が見られない場合はアーミッシュを追放され、家族から絶縁される。

・屋根付きの馬車は大人にならないと使えない。子供、青年には許されていない。
・交通手段は馬車(バギー)を用いる。これはアーミッシュの唯一の交通手段である[6]。(自動車の行き交う道をこれで走るために交通事故が多い)。
・アーミッシュの家庭においては、家族のいずれかがアーミッシュから離脱した場合、たとえ親兄弟の仲でも絶縁され、互いの交流が疎遠になる。
・怒ってはいけない。
・喧嘩をしてはいけない。
・読書をしてはいけない(聖書と、聖書を学ぶための参考書のみ許可される)。
・賛美歌以外の音楽を聴いてはいけない。
・避雷針を立ててはいけない(雷は神の怒りであり、それを避けることは神への反抗と見なされるため)。
・義務教育以上の高等教育を受けてはいけない(大学への進学など)[7][註釈 5]。
・化粧をしてはいけない[7]。
・派手な服を着てはいけない。
・保険に加入してはいけない(予定説に反するから)。
・離婚してはいけない。
・男性は口ひげを生やしてはいけない(歴史的に口ひげは男性の魅力の象徴とされることがあったため)。ただし、顎ひげや頬ひげは許される。