捜査中に公用車で当て逃げ事故を起こしたとして、京都府警が道交法違反(事故不申告)の疑いで、下京署の40代男性警部補を書類送検していたことが15日、府警への取材で分かった。府警は、警部補を本部長訓戒の内部処分にした。

書類送検容疑は、6月下旬の午後5時ごろ、京都市西京区のコンビニ駐車場で、捜査車両を一人で運転してバックした際、駐車中の乗用車に接触したが、事故を届け出ず、そのまま捜査車両で現場を離れた疑い。けが人はいなかった。

府警によると、事故直後に乗用車の運転手が「当て逃げされた」と110番通報し、約8分後に警部補は現場に戻って謝罪した。調べに「捜査中だったため、少しくらいなら離れても大丈夫と考え、捜査を優先した。申し訳ない」などと話しているという。

府警監察官室は「職員に対する指導教養をさらに徹底する」とコメントした。https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/880466