中国の若者の間で“官僚スタイル”ファッション「ティンジュフェン」がブーム。失業率上昇で安定した生活に憧れか [377482965]
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
なぜ若者は「官僚スタイル」を「クール」とみるのか?
米紙「ニューヨーク・タイムズ」の香港記者ジョイ・ドンは、「中国の若者の新しいファッショントレンドは、共産主義にインスパイアされた服装だ」と書いている。
「くすんだブルーの(コーチ)ジャケットに、ダボっとしたズボン、胸には赤いアクセントを加えた共産党員のピン、手には小さなブリーフケース。これは典型的な中国の役人の装いだ」
「ティンジュフェン」と呼ばれるそのトレンドは、訳すなら「官僚スタイル」または「公務員のシック」といったところらしい。そして、この「官僚スタイルの“模範”といえば習近平国家主席だ」。
同紙によれば、習近平はそのキャリア史上初めて「ファッションインフルエンサー」としてもみられるようになったという。
この官僚スタイルが、中国の一部の若者たちに「クール」だと解釈されている背景には、中国の失業率の上昇と不確実な経済見通しも少なからず関係していると、米紙「ワシントン・ポスト」は示唆している。
同紙によれば、16 歳から 24 歳の失業率は、今年の7月に過去最高の19.9%に達した。「この夏に雇用市場に参入した約1100万人の大卒者にとって、官僚や公務員になることは、ますます魅力的になっている」
中国の年次公務員試験の登録者数は過去最高の「210万人」。求人枠はわずか3万1200人で、合格者は実に68人に1人という記録的な競争率となった。
中国版インスタグラムと言われる「小紅書」上では、若い男性らが「官僚スタイル」などのハッシュタグを付けた写真や動画を投稿しており、それらは何百万回も閲覧されていると、同紙は書く。
投稿者らは「(官僚)システム内のボーイフレンド」と自称しているが、それは結婚相手としての自分の魅力を暗にアピールするものなのだと説明している。
また、官僚スタイルは、地味だが「信頼できる人」という印象を与えるのにも適しているようだ。
ある中国のファッションブロガーは、ニューヨーク・タイムズにこう語っている。
「今や中国では大手インターネット企業が次々と人員削減を行っている。そんななかで官僚スタイルは、私はそういう激しい競争とは無関係です(もしくは無関係でありたい)というアピールや思いも含まれている」と。
さらに、別の21歳の男性は、「ファッションブランドのロゴが入った服に比べて、官僚スタイルには、より威厳や落ち着きがある」と、語っている。
この共産主義バージョンの「プレッピー・ルック」は、一部のフォロワーにとっては、中国の緊迫した空気感を嘲笑う皮肉的な意味合いのものとして、また別のグループは真剣に「これこそが安定したキャリアパスと立派なライフスタイルを手にいられる装いだ」として捉えているようだ。
ただ、大きなブームに発展する兆しはなく、オンライン上の一過性のトレンドとして終わる可能性が高い。ジョイ・ドン記者によれば、中国ではこれまでのところ、この若者のトレンドを奨励している国営メディアはないようだ。 人民服好きなんだけどな
着てくんねえかな
見る分にはいい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています