◆政治部官邸キャップ・山本志門記者
(Q.野党第一党の立憲民主党は、執行役員の欠席を決めました。官邸はどう受け止めていますか?)
官邸内では、国会での説明や質問状への回答など、立憲民主党などの要望を聞いてきたのに、理解できないという不満の声が聞こえてくるぐらい、焦りの色が感じられます。
ある政府高官は「参列のお願いは続けていきたいが、他にやれることもない」と手詰まり感も示していて、「もっと早い時期に、野党に根回しをしておくべきだった」という反省の声も官邸内からは聞こえてきます。
(Q.今回の国葬は、弔問外交も大事だと言われてきましたが、海外の要人の欠席が増えてきたようにみえます。この辺りはどう受け止めていますか?)
そこは少なからず誤算はあったようです。岸田総理は最近、国葬実施の根拠について「海外の弔意」に説明の重きを置いていますが、現時点で来日する首脳の数は、当初の見積もりと比べれば、それほど多くありません。
ある政府高官は、エリザベス女王の国葬の影響についても「かなり大きい。1週間の間で2度も海外の国葬に来られる国家元首は限られるので、今後、数が減る可能性は充分にある」と懸念を示しています。
ある外務省幹部が「海外からの弔問客にとっては、国葬か合同葬かは関係ない」と述べているように、外交上の意味合いでも「あえて国葬にこだわる必要はなかったのではないか」という意見も出てきています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/77388963d2d2205bed27e179d1bdf3f92d48bbec