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クルーズ船内、新型肺炎の検疫続く 複数が体調不良訴え

横浜港で停泊中の大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客・乗員約3700人を対象に、厚生労働省は3日夜から検疫を続けている。沖縄に寄港した際に検疫を済ませたが、この船に乗って香港に帰国した男性(80)で新型コロナウイルスによる肺炎が確認されたことを受けて、再検疫を実施した。男性と長時間一緒にいるなどした濃厚接触者や、発熱などの症状がある人はウイルス検査を行う。

 厚労省によると、3日夜から検疫官が船に乗り込んで検疫を続けている。複数の人が体調不良を訴えているという。また、1人が脳梗塞(こうそく)で医療機関に緊急搬送されたが、新型肺炎でみられるような症状は出ていないという。

 ウイルス検査の結果は4日夕にも判明する見込みで、乗客・乗員は結果が出るまで船内で待機する。陽性と判明した人は医療機関に入院し、陰性の人は基本的に下船し、自宅に帰る。

 陰性でも陽性の人と濃厚接触した人は経過観察を行い、毎日、体温などを報告してもらう。濃厚接触していない人にも発熱などの症状が出た場合はすぐに保健所などに連絡するよう求めるという。