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中山秀征、長男・翔貴の俳優デビューで親心 助言せず「僕はたまたま。ラッキーが重なった」

 タレントの中山秀征が15日、都内で行われた『ファイントゥデイ資生堂 パラリンアートコンテスト表彰式』に出席。4月に俳優デビューした長男の翔貴(23)への思いを語った。

 中山は「僕も好きでやった道なのでダメとは言わない」というが「勧めたことは1度もない。資格がないし、免許もない商売。保証がないんですよね。はっきり言って、僕はたまたまです。いろんな人の縁やラッキーが重なって、この世界で残れた。『もう1回やってみろ』って言われたらやらないんじゃないですかね。もう1回できるとは思わない」と苦笑いで振り返った。

 今は自分のイメージと、実際に画面から出る声や動きのギャップに戸惑っているのでは、と想像する。「それが自分の中で違和感がなくなったときに、初めて客観的に自分が見える。たぶん迷いがたくさんあるんじゃないですか。だからって『こうしなさい』とかはないですけど」と、あえて助言はしていないことを明かしていた。

 パラリンアートは、障がい者アーティストが、社会保障費に依存せず、民間企業・個人の継続協力で障がい者支援を継続できる社会貢献型事業。『ファイントゥデイ資生堂 パラリンアートコンテスト』の受賞者は、ナギトマトさん、koueiさん、ちゃいさん、KOTOさんの4人。障がい者自立推進機構の理事を務める中山は「発表の場があることは理事としてうれしい」と笑顔を見せた。

 障がい者の社会参画について中山は「すごい才能があるのに、全然発表されていなかったり、ご自身だけで描いて終わってしまっている。個人で終わるのは決して悪いことではないですが、それだけの作品が描けるなら、ぜひ皆さん見てもらった方がいいと思うんです」と持論を展開する。

 自身も芸能界で長く表現に関わってきた。「面白いことや、エンターテインメントが好きだからやっているんですが、自分さえよければということはない。それを見て気持ちが晴れたりとか、嫌なことが忘れられる瞬間があったりとか、そういう声を聞いたときに『やっててよかったな』って思う。やりたかったからやるけど、やっててよかった。そう思わせてくれるのは周りの皆さん。ですから、時に必ずしも、良い評価でなくても、良くも悪くも評価を受けるのは見られているということ。悪評も評価。見せないと良いも悪いも言ってくれない。こんな素晴らしい才能を持っている。多くの皆さんに見ていただくのは、やりがいが非常に生まれてくる。そうすると多くの方が賛同して参加してくださるんじゃないかな」と語った。