2022/09/16 08:00

 アラン・ユージン・ミラーは、2022年9月22日に死刑執行が予定されている。彼は1999年に職場で男性3人を射殺し、死刑を言い渡された。

 そんな彼は、針が怖いことから薬物注射ではなく、「窒素低酸素法」による刑の執行を望んでいるという。

 アラバマ州ではこの処刑法が認められているが、じつはまだ検証されていない。それでも2018年、同州はミラーの要請を許可したという。

 問題は、これについて記録した書類が紛失していることだ。アラバマ州の検事当局もその証拠を見つけられなかったとしている。

「窒素低酸素法」は、窒素で低酸素症を引き起こす死刑執行法だ。

 不活性ガス(ほかの物質と反応しにくい気体)である窒素は吸い込んでも害はなく、実際私たちが呼吸する空気の78%はこれで占められている。だが、窒素で空気が薄められてしまえば、体は酸素を取り込めず、低酸素症になる。

空気に含まれる酸素が16%以下だと呼吸困難になり、4~6%になればたった40秒で人間は意識を失ってしまうという。


もし実行されるとしたら全米初の処刑法に
https://karapaia.com/archives/52316074.html