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30〜40歳代「年収1200万円以上」1割が貯蓄ゼロ【高所得貧乏】やりがちな習慣3選
2022年10月から、夫婦どちらかが目安年収1200万円以上の世帯で廃止となる「児童手当」。
高年収であれば家計に余裕があるはずと思ってしまいますが、実は世間的に高年収でもお金が貯まらないご家庭も少なくありません。
家庭によって事情は異なり、お子さんの人数が多かったり、持病を抱えていたりして夫婦片方しか働けないというご家庭もあります。
実際に30〜40歳代の「年収1200万円以上」世帯は1割が貯蓄ゼロという現実も。
今回は高所得でも貯蓄がない世帯の実態をみていきましょう。
世帯年収1000万円以上でも多い「貯蓄ゼロ」
今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]2021年」をもとに、20〜50歳代の「年収1000〜1200万円」と「1200万円以上」に分けた貯蓄ゼロ世帯の割合を確認します。
上記を見ると、30〜50歳代では「年収1000〜1200万円」と「1200万円以上」ともに1割前後が貯蓄ゼロという現実がわかります。高年収といわれるご家庭でも、10世帯に1世帯は貯蓄ゼロなのですね。
では、貯蓄の中央値はいくらでしょうか。
【貯蓄の中央値】年収1000〜1200万円未満・1200万円以上
・20歳代:223万円・150万円
・30歳代:500万円・888万円
・40歳代:1100万円・1000万円
・50歳代:1130万円・1700万円
貯蓄の中央値は年代が上がるにつれて増え、40歳代で1000万円を超えます。
ただ、40歳代であれば、これからお子さんを大学に進学させるというご家庭もあります。
小学校から私立に通っていたり、大学でも私立や学部によっては学費が高額となり、余裕があるとは言い切れなくなるでしょう。
【高所得貧乏】やりがちな習慣3選
では、なぜ高所得でも貯金が貯まらないのでしょうか。主な要因は以下の3つです。
高所得貧乏がやりがちな習慣1. 収入とともに生活水準を上げる
最も多く見られるのが、収入とともに生活水準を上げる世帯でしょう。高級車やブランド品に、子どもは私立に通うとなるとかかるお金は大きくなります。
一度上がった生活水準を下げるのは至難の業です。「年収が上がったからこれくらいの贅沢はしていいはず」という欲求を抑えることが大切でしょう。
高所得貧乏がやりがちな習慣2. 思いきった住宅ローンを組む
高年収だから良い暮らしがしたい、つまり家にお金をかける方は多く、思いきった金額で住宅ローンを組む方もいます。
しかし良い場所へ住宅を建てれば周囲も高所得なことが多く、住宅はもちろん、生活費や車、教育費までかさむことがあります。
高所得貧乏がやりがちな習慣3. 月の収支を把握し、先取り貯金をしていない
お金があるほど管理に甘くなる場合もあります。結果、生活費が残らず貯蓄できないことも。高収入でも月の収支を把握して、自動で貯まる先取り貯金でしっかり貯めるべきでしょう。
この他にもお子さんの人数が多くて教育費がかかったり、ご家庭の事情によってはお金がかかる、夫婦片方は働けないといったご家庭もあります。
高所得な家庭といっても一括りにはできず、それぞれ事情を抱えているものです。
まとめにかえて
今回は、高所得でも貯蓄ができない人の特徴を解説してきました。
貯蓄をためるには、収入を上げるのも確かに重要です。しかし、そのお金を貯める習慣がないと、どれだけ収入を上げてもあっという間にお金はなくなっていくでしょう。
「なぜかお金が貯まらない」という方は、まずは何にいくら使っているか、しっかり確認することをおすすめします。
そうすることで、余剰資金が生まれる可能性もあります。そのお金をこつこつ貯金するのもいいですし、さらに増やしたい人は、お金に働いてもらう「資産運用」という方法も検討してみてもいいでしょう。
とはいえ運用にはリスクが伴うのも事実。まずは家計簿をつけてみるなど、自分にできる範囲で小さな一歩を踏み出してみることをおすすめします。