一方、弔問外交の場ではロシアや中国との亀裂も改めて浮かび上がった。

ウクライナに侵攻したロシアには国葬の招待状すら送られなかった。
プーチン大統領が招待されなかったことに、ロシア外務省のザハロワ情報局長は「多くの人々の心を揺さぶった悲劇を利用しようとする英政府はとても非道徳的だ」と非難した。
ベラルーシ、ミャンマー、アフガニスタンなども政治的な状況などを踏まえ招待されなかった。

英議会は、女王のひつぎが安置された議会議事堂のウェストミンスターホールへの中国代表者による弔問を拒否した。
新疆ウイグル自治区の人権問題をめぐって中国に批判的な英議員に中国が制裁を科したことが背景にあるが、中国外務省は「英国は外国からの客人を迎える際のマナーには慣れているはずだ」と不快感をにじませた。