『シャイニング』前日譚映画がボツに…監督が後悔

米ワーナー・ブラザースが、スタンリー・キューブリック監督作『シャイニング』(1980)の前日譚映画をボツにしていたことが明らかになった。メガホンを取るはずだったマイク・フラナガン監督が、自身のTwitterで認めた。
作家スティーヴン・キングの小説に基づく『シャイニング』は、冬の間閉鎖されるホテルを訪れた家族を襲う恐怖を描く、ホラー映画の金字塔。2019年には、フラナガン監督が同作の40年後を描いた続編『ドクター・スリープ』が公開された。
前日譚映画は、『シャイニング』および『ドクター・スリープ』に登場した超能力者ディック・ハロランが主人公になる予定だった。
フラナガン監督は、ファンが製作した前日譚ポスターの投稿にリプライする形で「我々は(製作まで)とても近かった。実現しなかったことを、いつまでも後悔するだろう」とツイート。ボツになった理由について、
「『ドクター・スリープ』の興行成績が理由だ。ワーナーは企画を前に進めないことを決めた。選択する権利は彼らにある。それでおしまいだ」と説明している。
製作費4,500万ドル(約60億円)の同作は、全米オープニング興収1,411万4,124ドル(約19億円)と苦戦し、全米累計興収は31,581,712ドル(約42億円)しか稼ぐことができなかった。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル135円計算)
『シャイニング』では他にも、劇中に登場するオーバールック・ホテルを舞台にしたドラマシリーズが、J・J・エイブラムス製作総指揮のもと企画されていたが、2021年に頓挫している。

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ディック・ハロラン
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