岸田首相、ロシアを名指しで非難へ…国連総会演説
9/21(水) 4:00

 【ニューヨーク=藤原健作、寺口亮一】第77回国連総会の一般討論演説が20日午前(日本時間20日深夜)、米ニューヨークの国連本部で始まった。岸田首相は同日夜(同21日朝)に行う演説で、ウクライナを侵略したロシアを批判し、法の支配に基づく国際秩序や国連改革の重要性を訴える。「核兵器のない世界」の実現に向けた決意も表明する。
 一般討論演説が対面方式で開催されるのは3年ぶり。ウクライナ情勢が最大の焦点で、各国首脳らが事態打開に向けて見解を表明する。

 首相は、ロシアを名指しで「ウクライナ侵略は、国連憲章の理念と原則を踏みにじる行為だ。断じて許してはならない」と非難する。東・南シナ海への海洋進出を強める中国も念頭に置き、「法の支配に基づく国際秩序の徹底のため、力と英知を結集する時だ」と呼びかけ、国連の改革と機能強化の必要性を訴える。

 具体的には、常任理事国の中露両国による拒否権行使など、機能不全が指摘される安全保障理事会の改革について「文言べースの交渉を開始する時だ」と表明する。歴代首相に比べて踏み込んだ表現を用い、決議案の作成に向けた協議の加速を主張する見通しだ。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/88b2ca9a21e2f0747aa76bed343987e6d919ed20