2019年に当時7歳だった千葉県成田市の小倉美咲さんが、山梨県道志村のキャンプ場で行方不明となって21日で3年となった。母親のとも子さん(39)が同日、情報提供を求めてきたホームページ(HP)を更新し、支えてくれた人々に感謝の言葉を述べ「天国で会える日まで美咲の分も精いっぱい生きていきたい」とつづった。

 とも子さんは美咲さんと再会するために情報提供を呼びかけてきた。一方で今年5月、山梨県警は道志村山中で見つかった骨を鑑定した結果、美咲さんが亡くなったと判断。とも子さんは「鑑定結果を口頭で聞くだけでは娘が亡くなっていると認められず、違うという可能性を探し続けていた」と振り返る。

 鑑定結果が出た後、とも子さんは2つの感情で葛藤した。「もし美咲が家族の元に帰りたいという思いから、あの場所で一人で自分を見つけてもらえるのを待っていたのだとしたら…」。いつか無事に戻ると信じたい気持ちが残る一方、「母親がこのまま受け入れないと言い続けたら美咲が悲しむのではないか…」と現実と向き合った。

 今思うのは「美咲が天国で神様に守られて平安に過ごしていられるように毎日祈りながら、目の前にいる長女がこの現実に自分のペースで少しずつ向き合っていけるように側で見守り支えていきたい」。

 誹謗(ひぼう)中傷にも苦しんだが、「温かいお言葉をかけてくださる方、そっと見守ってくださる方、一緒に涙を流してくださった方、本当にたくさんの温かい方々に支えていただき励まされてこの3年間活動してこれた」と感謝する。

 とも子さんは「天国で美咲に会える日まで神様からいただいたこの命を大切にし、美咲の分も長女と一緒に精いっぱい、このご恩をお返しできるように生きていきたい。この3年間本当に本当にありがとうございました」と締めくくった。

 HPなどへの情報提供は引き続き受け取るという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/408d35205395c672083599af8bb5c24ca129f40a