岸田首相「まだまだ日本は足りない」…海外の高度人材獲得へ制度改正を検討

福島ロボットテストフィールドで空飛ぶクルマに乗り、説明を受ける岸田首相(17日午後、福島県南相馬市で)=代表撮影
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岸田首相は17日、高い技術や知識を持つ海外の高度人材を獲得するため、制度改正を検討する考えを明らかにした。視察先の福島県南相馬市で記者団に「制度面、質の高い生活環境を二つの柱として、人材獲得に努力していかなければならない」と述べた。

政府は、専門知識や技術力などを点数化し、高度人材を優遇する制度を2012年に導入するなど、人材獲得に力を入れてきた。ただ、欧米諸国などに比べると少なく、首相は「世界の状況を見る限り、まだまだ日本は足りない。制度もより工夫をしていきたい」と強調した。

 首相はこの日、同県浪江町に開設される「福島国際研究教育機構」の予定地を視察し、「国内外から優れた研究者が集まり、世界最先端の研究を行う『世界に冠たる拠点』としたい」と語った。同県南相馬市の「福島ロボットテストフィールド」では、地上で「空飛ぶクルマ」にも乗った。
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