ブルーインパルスのスモーク付着 指揮官と編隊長を懲戒処分
9/22(木) 15:09配信

 2021年8月の東京パラリンピック開会日に合わせて飛行した航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が噴射したカラースモークの染料が大量の一般車などに付着した問題で、空自は22日、展示飛行部隊指揮官の50代男性=1等空佐=を減給15分の1(1カ月)、飛行部隊編隊長の40代男性=2等空佐=を戒告の懲戒処分とした。

 空自によると、不適切なスモーク噴射をしたのは、東京都心を飛行した6機とは別の予備機3機とみられる。入間基地(埼玉県)周辺を低い高度で飛行中に噴射したため、被害が発生したという。これまで空自には被害に関する問い合わせが約500件あり、染料が付着した車両は約1200台に上る可能性がある。一部は既に損害賠償などの対応を始めている。

 スモークは高度約300メートル以上で使用するとの基準があるのに、これより低い高度で噴射したため、染料の粒子が霧散されずに車両に付着したとみられる。この使用基準は、飛行計画に規定として盛り込まれていなかった。空自は、編隊長がこの使用基準の認識がないまま飛行計画を立案し、指揮官も注意を払うことなく計画を承認した点が、注意義務違反にあたると判断した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0474d85c5213e94e3312fcc1a3ff342808ff67c5