韓国から帰国した58歳の時に転機…人生100年時代を見据えた決断
 
 転機は58歳で韓国から帰国したとき。「これからどうしようかって、ある人に相談したら、やめろ、野球から距離を置けって言われた。65歳とかになってユニホームを着てコーチができるかって。そんな人、何人い
るかって。それなら一生懸命(新しい)仕事を覚えて頑張ったらいい、今からなら間に合う、野球は空いてる時間に教えればいい、そのほうが生活は安定するってね」。人生100年時代といわれるなか、先を見据えて、継続して長く働ける環境を求めた。敢えてこれまでとは違う道を選択したのだ。

「ずっと野球しかやっていなかったんで、ある意味、いろいろすごい新鮮だった」。業務は夜勤、昼勤、いずれもあるが、そのサイクル、生活リズムにもすっかり慣れたという。
もちろん、選手のときに練習で培った精神力、体力を含め、すべてが今に役立っている。「コーチをやっているときは、もしクビになったらどうしようって考えていたものだけど、今はそういうプレッシャーもない。
仕事が休みの日も何か予定が入っている。野球教室もそうだし(元広島、ロッテ、阪神の)高橋慶彦さんとのトークショーとかも楽しいよ」とまた笑みがこぼれた。そんな正田氏には、現役時代で忘れられない対戦相手がいるという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f707c28d0791ca7d231d04f963e68c9304c9c5e1