佐高信も飛び上がった石橋湛山の「死もまた社会奉仕」


 石橋湛山という人も、またジャーナリストの出身。東洋経済新報社、現在も残る東洋経済で、『週刊東洋経済』によって言論で世に訴えていた人。
 この人の評伝を書くときに、私がやはり石橋湛山の言論の中で一番すごいなと思ったのは、元老の山縣有朋という、いわばさまざまな老害の政治を続けた人ですが、その山縣有朋が亡くなったときに、石橋湛山は、「死もまた社会奉仕」という痛烈な文章を書いたわけです。「死ぬこともまた社会奉仕だ」と。
「山縣有朋のような人間が亡くなることは、いわば社会のためにいいのだ」というようなことを書いた。一応私も辛口評論家だとか言われますけれども、そこまでは書けないと、飛び上がったような覚えがある。「死もまた社会奉仕」だと。
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