東京駅で唯一、ホームの立ち食いそば閉店へ 食欲誘うカツオだし

 巨大な東京駅にあって、ホームで唯一そばを食べられた立ち食いそば店が、30日を最後に閉店する。「エキナカ」の拡大で駅構内におしゃれな飲食店が次々とオープンするなか、うまくて早い元祖「ファストフード」が消える。

 1日約300本の列車が発着する東京駅の東海道新幹線ホーム。その18・19番線ホームの北寄りに店舗を構える立ち食いそば店「東京グル麺」のカウンターでは27日午前、時計を気にしながら、ものの数分でそばをかき込んでは乗車口に急ぐ客が目立った。店の自動ドアが開閉するたび、カツオだしの香りがホームに漂った。

 開店は始発列車と同じ午前6時。運営会社のジェイアール東海パッセンジャーズによると、ビジネス客の来店が圧倒的に多く、人気メニューは、カツ丼の具を温かいそばに載せた、ボリュームたっぷりの「かつ煮そば」だ。

実は東京駅では珍しいホームの立ち食いそば、理由は格式?
 「味自慢」と記されたのれんの近くに、閉店を告げる貼り紙があった。かつては客数が1日600人を超える日もあったが、コロナ禍で4分の1ほどに急減。営業時間の短縮などでしのいできたが、売り上げ回復の道筋が見えず、閉店が決まったという。

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