東芝に売られた事業が軒並み好調な事情
https://www.itmedia.co.jp/business/spv/2209/29/news061.html


 さて、こうやって見てくると、東芝から売却された事業のいずれもが好調になっていることが明確になってくる。多くは自らの、または新・親会社の資金やノウハウをうまく活用して新しい成長の階段を上っている。

 もちろん、医療機器事業のように、元々しっかりと稼げる事業だったからこそ高く売れる見込みがあり、(中略)泣く泣く選んで売却した事業もある。しかし多くは、売却前には業績的にはぱっとしなかったのに、売却を期に経営的自由度と新しい親会社(または株主)の理解・支援を得て復活しているのだ。

 逆に言うと、東芝社内に抱え込まれていた間は、「事業の特性や勘所を理解できない」親会社のトップ経営陣の「口は出すけど金は出さない」態度のせいで成長の芽を摘み取られていたのが、東芝の「くびき」を逃れたことで大きく飛躍できるようになったことが分かる。