最近の飲食店にある謎のサービス料の正体とは?消費税なの?お通しとの違いは?

予約サイトに並ぶ美味しそうな料理。安く飲んで食べられるとのこと、確かにお酒も料理も安いのですが、サービス料を加算され結局高くついたという話を最近よく聞きます。
飲食店が請求するサービス料ですが、業界では決まった解釈や標準額というのもが規定されておらずトラブルに発展することが多発しているようです。
今回は、このサービス料について考えてみたいと思います。

何の説明もなくサービス料を請求されたらどうでしょうか。後出しジャンケンのようで腹を立てるお客さんが続出することでしょう。そうなればお店の評判は悪くなり本末転倒の事態に陥ります。
サービス料を頂こうと考えるなら注文時にお客様がサービス料の事を理解している必要があります。
メニューに「当店ではサービス料〇〇%を申し受けます」などの表記をするか、高級レストランで見かけるようなお店の入り口に「当店ではお支払いの際にサービス料〇〇%を申し受けます」の表記を目につく場所に掲げる必要があります。
つまり、お店で食べる方もちゃんとサービス料の事を理解してオーダーした訳ですから当然支払う義務が生じるという契約関係が成立する必要があります。
これを冒頭の庶民的な居酒屋の様な場所で、お金を支払う段になってサービス料を請求するのでトラブルになってしまうのです。逆に言えば、契約関係が成立していないので支払う義務はないのです。

飲食の世界では様々なチャージ料に匹敵するものが元々ありました。
お通しや突き出しもその一つです。だいたい頼んでもいないのに提供され、支払時にはおおむね300円〜500円程度の金額がついています。
同様にお酒を提供するお店で見られるチャームやチャージと呼ばれるものも同じ様なものです。チャームは簡単なおつまみ、チャージは言うなれば席料です。お店の業態、形態は違えども形を変えたサービス料は存在したのです。
しかしサービス料はサービスという無形の代金として全体のお会計に10%から20%加算されるもの、お店側にとって利益は遥かに大きいのです。

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