一時的な対抗心や感情に流されれば、将来に向けた関係構築の芽をつぶす。隣国同士のかかわりに曲折や浮沈はあっても、長い歴史をみつめて相互利益の構図を生み出す熟慮の外交が今ほど求められる時はない。

 ■違いを越える努力を

 香港や新疆での弾圧など、共産党政権は人権抑圧を強めている。これに決然と異を唱えるのは当然だ。民主主義の価値とともに、日本は中国の人権を厳しく問い続ける必要がある。https://www.asahi.com/articles/DA3S15430348.html