OKMusicで好評連載中の『これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!』のアーカイブス。今週は久々にジャパメタシリーズを復活! 日本のHR/HM史上において今も異彩を放つFLATBACKERの音源をチョイスしてみた。活動期間は短く、約5年間しかメジャーにいなかったFLATBACKERだが、海外挑戦、解散後のメンバーの去就を含めて、音楽シーンにおける重要バンドのひとつであろう。

札幌から現れた先鋭的HR/HMバンド

FLATBACKERは1982年、北海道札幌市にて結成された(当初は“FRATVACKER”という表記だったという)。最初の音源である7曲入りデモテープ『皆殺し』を発表したのが1984年。1stアルバム『戦争 -アクシデント-』がリリースされたのが1985年。日本における本格的なヘヴィメタルのブームはLOUDNESSがデビューした1981年から、EARTHSHAKERや44MAGNUM、MARINOら関西勢が盛り上がってきた1983年頃だと思うが、FLATBACKERはそれに続く世代と言える。また、ヘヴィメタルが多様化してきた頃で、東京・大阪だけでなく、全国各地から精鋭たちが現れてきた頃でもあり、まさしくそれを体現したバンドでもあった。先鋭的だったと言い換えてもいい。いや、言葉を選ばずに言うならば、ちょっと変なバンドという見られ方もしていたようだ。

Flatbacker - Hard Blow
https://youtu.be/BNCM_wDvp-I

続)