ノーベル平和賞受賞の司教、性的虐待疑い 「極貧少年に権力乱用」か:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ9Z4GMZQ9YUHBI01C.html

オランダメディア「デ・グルンネ・アムステルダマー」は28日、1996年にノーベル平和賞を受賞した東ティモールのベロ司教(74)が1980年代から90年代にかけて、当時未成年の少年に性的虐待を繰り返してきたと報じた。ベロ氏は精神的支柱として、東ティモールの独立に貢献した功労者の一人。

報道によると、当時14~16歳で現在40代の匿名男性2人が証言。ベロ氏が首都ディリにある自宅などで性的虐待を行った後、お金を渡した。被害を受けた男性の一人は「お金は私が黙っているようにという意味だった」と振り返る。

東ティモールは旧ポルトガル領で1976年に軍事侵攻を受けて隣国のインドネシアに併合された歴史を持つ。男性らへの性的虐待が行われていた当時は、インドネシアの統治下で、反発する独立派との対立が続き、治安が悪化。国内では貧困が深刻化していた。被害をうけた男性は「司教は極貧の生活を送る少年たちに対し、その権力を乱用した」と話した。

デ・グルンネ・アムステルダ…

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