鎌倉時代、元寇船が襲来した長崎県松浦市・鷹島沖で1日、木製いかりが引き揚げられた。港の改修作業で見つかり引き揚げられたケースはあったが、学術調査では初めて。付近では2隻の沈没船が確認されており、研究者は船体の引き揚げにつなげたい考えだ。

 いかりは長さ約175センチ、幅約25センチで、一つの石材を使った一石型。2013年の調査中に水深約20メートル、11年に存在が確認された第1号の沈没船から約100メートルの場所で見つかり、銅製の網で海中保存されていた。

 引き揚げ後の保存方法が課題となっていたが、トレハロースの保存剤を使うことにした。

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