「出生率0・81」韓国から日本が学ぶべきこと
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20220929/pol/00m/010/006000c

人口密度
 「特別な理由があるのです」。
笑顔で迎えてくれた曺さんは、こう切り出した。
「韓国政府は少子化対策として、主にフランスやスウェーデンの政策を参考にしながら、
子育て環境の改善に多くの予算を投じました。
10年前に比べて、はるかに良くなった。それでも、出生率は下がり続けた。なぜなのか?」

 ぐいぐいと引き込まれるような語り口に、思わず身を乗り出す。
曺さんは「根本的な原因は、人口密度です。
若者の人口が最も大きな都市に集中している比率が高ければ高いほど、
その国の出生率は落ちてしまうのですよ」と明かした。
つまり、ソウルを中心とした首都圏への一極集中こそが、世界最低水準の出生率をもたらしたというのだ。