<中間選挙の応援演説のはずが、2020年の「盗まれた」大統領選挙と捜査関係者への不満のオンパレード。聴衆もさすがに愛想が尽きた?>

ミシガン州で10月1日夜に開かれたドナルド・トランプ前米大統領の集会で、トランプの演説中に参加者たちが次々に会場を後にしたとささやかれている。

激戦州の一つといわれるミシガン州のウォーレンで開催された集会で、トランプは中間選挙に向けて自らが支援している候補者たちの応援演説を行った。
中でも名が知られているのは知事選に出馬しているテューダー・ディクソン候補(共和党)。トランプ批判派として知られる現役のフレッチェン・ウィトマー(民主党)と戦っている。

会場にいたデトロイト・フリープレス紙の記者ポール・イーガンはツイッターで、集会への参加者がそれほど多くないことや、一部の参加者はトランプの演説が始まったために席を立った模様であることを伝えた。
最初のツイートでイーガンは、トランプの演説予定時刻の約10分前の会場の様子を写した写真と共にこう伝えた。

「ここはマコーム大学スポーツ&エキスポセンターの後方。トランプ(前)大統領の演説開始まであと10分だ」とイーガンはツイートした。「立ち見できるスペースはまだたっぷり空いているようだ。消防署長によれば定員は6600人だ」

トランプ演説を「生配信」する参加者たち
その後、トランプの演説が始まって15分ほど経ったころにイーガンは、参加者が次々と帰宅の途についているようだと述べた。
トランプは同州で自分が応援している候補者たちについて短く述べたあと、当局や議会への不満や批判をぶちまけ始めた。スピーチは1時間ほど続いたという。

「演説は今や1時間を経過してまだ続いているが、15分目あたりから出口に向かう参加者の流出が止まらない」とイーガンはツイートした。
「トランプ前大統領は候補者たちについて2言3言述べ、そこからいつもの愚痴が始まった」

【動画】トランプ演説、途中で帰る人々

イーガンはのちに、トランプの演説の間に会場を出ていく参加者の動画も投稿した。

「これはミシガン州ウォーレンの施設を後にする参加者たちの動画だ。トランプ前大統領の演説が始まって20分くらい経ったところだ」とイーガンは書いた。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/10/post-99770_1.php