最新の研究によると、孤独はタバコよりも老化を早めることが判明したそうだ。他にも絶望・不幸といった負の感情が老化を早める原因になるという。
この事実は、1万人以上の生体データで学習した「老化予測AI」から判明したことだ。
『Aging』(2022年9月27日付)に掲載された研究では、これまで見過ごされがちだった心理的要因も老化と密接に関係していることを明らかにしている。
こうした研究を通じて、老化を加速させる要因を突き止めることができれば、個人だけでなく社会全体のアンチエイジング(老化対策)を考案することも可能かもしれないそうだ。
歳をとると、体の中で分子レベルのダメージが蓄積され、やがて老化に関連した障害や病気を引き起こす。ところが、こうしたダメージが蓄積されるスピードは、人によって違う。
一体、老化速度の違いは何が原因なのか?
今回、中国の成人1万1000人以上の血液・生体データで学習した「老化予測AI」は、その要因のいくつかを明らかにしている。
それによれば、老化を進める要因としては、「脳卒中・肺や肝臓の病気・喫煙」などが挙げられる。
だが、だが中でも興味深いのが、老化と精神状態との関連性だ。「絶望・不幸・孤独といった負の感情」が、タバコ以上に生物学的な年齢を上昇させていたのだ。
ほかにも「独身」であることや、「地方在住」であること(病院の有無との関連が指摘されている)も、老化を加速させていた。
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