ロシア政府系テレビの生放送中に反戦メッセージを掲げて罰金刑を受けた元番組編集者マリーナ・オフシャンニコワさんが3日までに、
裁判所の決定による自宅軟禁下にありながら、娘を連れて自宅を出た。元夫がロシアメディアに明かした。行き先は不明という。
内務省はオフシャンニコワさんを指名手配した。

オフシャンニコワさんは、ロシア軍に関する虚偽情報を広めたとして捜査を受け、モスクワの裁判所が8月、10月9日まで自宅軟禁とする決定を出していた。

「第1チャンネル」の番組編集者だったオフシャンニコワさんは、ロシアのウクライナ侵攻開始後の3月半ば、
ニュース番組放送中に「プロパガンダを信じるな」などと書いた紙を広げた。罰金刑を受けた後に出国しドイツのメディアなどで活動。
7月に帰国しクレムリン(大統領府)を背景に「プーチンは殺人者だ」と書いた紙を掲げる動画を公開、一時拘束された。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN03CJC0T01C22A0000000/