発生当時、安倍元総理大臣の近くにいた奈良市の仲川市長は、事件後の7月14日に行った記者会見で、現場の扱いについて次のように述べていました。
「事件が起きたという場所が何も無かったかのように再整備されるということで、よいのか、よくないのかということは議論が分かれるところだと思います。皆さんが思いを向ける対象が何かあった方がいいのかなとは思っています」
ただ、奈良市役所にはさまざまな意見が寄せられます。
市によりますと、先月29日の時点で、像やモニュメントなど、事件があったことを示すものを設置するかどうかについては、肯定的な意見が30件あったのに対し、否定的な意見は64件あったということです。
「国葬」の実施などをめぐっても世論が大きく割れる中、9月28日、仲川市長は決断の難しさを次のように述べていました。
「この事件が社会にどう影響を与えるのかや、歴史的にどう位置づけられるのかまだ定まっていない。何が正解か100点満点の答えがない中での判断を求められているという意味で、私自身もこの問題については正直悩んでいるところがある」