ウクライナ中銀総裁が辞表提出、健康上の理由と説明

[キーウ(キエフ) 4日 ロイター] - ウクライナ中央銀行のシェフチェンコ中銀総裁が4日、辞表を提出した。健康上の理由だという。

「これ以上無視できない健康上の問題が発生したため、困難な決断を下した。中銀総裁を辞任する」とフェイスブックに投稿した。

シェフチェンコ氏は2020年7月に総裁に就任。中銀の独立性保持と、国際通貨基金(IMF)との協力を公約していた。ゼレンスキー大統領に辞表を提出し、受理を求めたという。

辞任に当たり、ロシアの侵攻による戦争開始以来実現してきた金融システムの運用継続、外貨市場におけるパニックや大規模な資本流出の回避など、中銀の業績を挙げた。

投稿では「戦争はわれわれのチームにとっても私個人にとっても新たな難題だった。品格を持って乗り越えてきたと思う」と述懐。

さらに、「中銀は戦後も景気回復の基盤として働き続ける。後任は、銀行システムが強固で資金が充実し、耐性があることを感じるだろう」と述べた。

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https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-cenbank-idJPKBN2R000O