ハチ襲撃で車いす女性死亡 50分間救出できず
100匹以上のハチに襲われたとみられ、救急隊員も駆けつけたが近寄れず、約50分間、ハチに刺され続けたという。

愛媛県大洲市長浜町で9月、電動車いすの女性(87)がデイサービスの男性職員に付き添われ帰宅途中、スズメバチに約50分
間にわたり刺され、死亡していたことが6日、大洲地区広域消防事務組合消防本部などへの取材で分かった。ハチが多く、約150
カ所刺されていたという。付き添いの職員は救助できず、駆け付けた救急車も防護服を用意していなかった。

消防本部によると、9月11日午後4時ごろ、女性がデイサービス施設の送迎車を降り、30代の職員に付き添われて自宅に戻る
途中スズメバチに襲われた。職員は女性から離れた場所で施設に連絡。助けようとしたが、大量のスズメバチがおり、近づけ
なかったという。ハチの巣は付近の住宅の軒下にあり、既に駆除された。職員も刺された。

施設から連絡を受け、同15分ごろ、救急車が到着したが、防護服を用意しておらず近づけなかった。同45分ごろ、ハチが減った
ため、市内の病院へ搬送したが、12日午後11時ごろ、転送先の病院で多臓器不全のため死亡した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21970240W7A001C1AC1000/