ひろゆき「辞書がさぁ!」→専門家「座り込みの定義なんか書いてないぞ、法律の条文じゃねーんだから」


飯間浩明
@IIMA_Hiroaki
「座り込み」の「定義」を国語辞典に求めることは違和感があります。辞書は、物事を観察して、「おおむねこう捉えられる」と説明するものだからです。各辞書を見ると、長い間座ることに重点を置くもの、要求貫徹まで動かないことに重点を置くものなどがあり、説明のしかたはさまざまです。

飯間浩明
@IIMA_Hiroaki
「座り込み」についての各辞書の説明の違いは、このデモンストレーションをどう捉えるかに幅がありうることを示しています。法律の条文とは違って、「これこれの条件を満たせば座り込み」と辞書が決めるわけではありません。まず先に現実の言語使用があって、辞書はそれを後追いしているのです。


飯間浩明
1967年10月21日、香川県高松市生まれ。国語辞典編纂者。『三省堂国語辞典』編集委員。著書に『日本語はこわくない』(PHP)、『日本語をもっとつかまえろ!』(毎日新聞出版)、『知っておくと役立つ 街の変な日本語』(朝日新書)、『ことばハンター』(ポプラ社・児童書)など。『気持ちを表すことばの辞典』(ナツメ社)も監修。