>>904
実質レートは名目レートに内外のインフレ差を反映した指標

名目レートは変動相場制になって以降、長期的に円高基調
日本が90年代半ばからデフレになったことでインフレ差を反映して実質レートは円安にシフトした
(海外全般に対してインフレ率の低い日本円が計算上で通貨安側に動く、それが実質実効レートの表現)

しかし名目レートは円高基調なのだ
名目レートが円高なのに実質レートは円安ということはそれだけ内外インフレ差があるということ

よく実質レートでは50年前と同じくらいの円安だと言われるが
(だから現在はものすごく行き過ぎた円安だから是正しろという含みがあるようだ)
50年前300円台だったドル円レートが現在140円台ということは2倍以上の円高になってるのが
それがチャラになるくらいに内外インフレ差が開いてるということ、
それが実質レートでは50年前と同じということの意味

それなら計算式から考えて是正するならインフレ差の方だろう
内外インフレ差をなくせば実質レートは名目レートとの乖離がなくなるのだから

つまり名目レートが円安進行してインフレ率が上がればよいという話になる
まさに現在起きている状況だし日銀の方向性と整合している