安倍晋三首相が8月21日、安保法案を議論している参院特別委員会で、「まあいいじゃん、そんなこと」ヤジを飛ばした。民主党の蓮舫氏が中谷元防衛相へ質問している最中のことだった。時事ドットコムなどが報じた。

蓮舫氏は、中谷元防衛相の答弁が、武力行使の一体化に関する大森政輔元内閣法制局長官の「大森4原則」と、周辺事態を例示した野呂田芳成元防衛庁長官の「野呂田6類型」を混同していると指摘し、質疑を一時中断。その際に首相にやじられ、「どうでもいいとはどういうことか」と反発した。

(時事ドットコム:「いいじゃん、そんなこと」=安倍首相再びやじ、すぐ撤回-参院特別委より 2015/08/21 18:02)

これに対して安倍首相は「私は『どうでもいい』などといったわけではなくて、私からは(中谷防衛相へ)『それは、大森6原則ではなくて、野呂田6原則ですよ』と、いったわけであります。(中谷防衛相が)間違えただけで、それは本質とは関係ないと申し上げたわけでありまして、『どうでもいい』ということは決して申し上げたわけでない」と主張した。

その後、鴻池祥肇委員長(自民)が安倍首相に対し、自席での発言は控えるよう注意。安倍首相は発言を撤回した。