岸田文雄首相、F1日本GPを訪れ「圧倒的な会場の迫力、熱気、これを強く感じました」

10月9日、岸田文雄内閣総理大臣は鈴鹿サーキットで開催されているF1第18戦日本GPを訪れた。決勝レーススタート前のセレモニー出席後に会見に臨んだ岸田首相は、日本GP視察の狙い、受け止め及び主催者との懇談の内容についてコメントした。

F1のCEOステファノ・ドメニカリとスターティンググリッドを歩く岸田文雄首相

 以下にその全文を掲載する。

* * * * * * *

「3年ぶりとなりましたF1日本GPに出席させていただいて、そしてスタートセレモニーに参加し、そして主催者の方々と懇談させていただきました。その中で、まず、究極の状態の中でクルマを操るドライバーの皆さんのテクニックですとか、さらには何よりも圧倒的な会場の迫力、熱気、これを強く感じました。そして、あわせて懇談等を通じまして、こうしたイベントを支える多くの皆さんのそれぞれの御苦労についてお話も聞かせていただきましたし、また、現場を視察させていただきまして、こうしたレースを通じて得られたデータを次の技術開発につなげていく、こうしたデータの分析のために取り組んでいる多くの皆さんの姿、これも拝見させていただきました。貴重な経験をさせていただきました」

「そして懇談の中でも出た話ですが、例えば知事さんとか市長さんからは、こうした世界的なイベントを通じて、観光ですとか、あるいは地域活性化といったものに大きく貢献してもらうことに対する期待も、随分聞かせていただきました。明後日、11日からは、水際対策も緩和されます。そして全国の旅行支援等も開始されます。明日(10日)は、私も鹿児島に行きまして、和牛フェア、和牛の日本一を選ぶイベントを視察させていただき、行事に参加させていただくことを予定していますが、こうしたさまざまなイベントを通じて、全国各地で多くの国民の皆さんに、こうしたイベントを楽しんでいただく、こうした日本の活力につなげていただければと、こうした期待も感じたところであります」

「そして、あわせて本日は、合成燃料、これはF1においても2026年から、合成燃料を使うなど、そうした技術においても様々な進化が予定されているわけですが、こうした最先端の技術がモータースポーツにおいても活用されている、こうした話も聞かせていただきました。正に走る実験室と言われるにふさわしい技術開発の最前線であるという姿も見させていただいたところです。こうした技術革新が、自動車製造業を超えて、まちづくりですとか、サービス産業など、あらゆる分野でどのような変化をもたらしていくことになるのか、これは省庁を超えた政策テーマということですが、今回見させていただき、また、聞かせていただきましたさまざまな話も参考にさせていただき、来月にも関係閣僚とともに、自動車産業の方々と直接意見交換させていただく場を持たせていただこうと思っています。次のモビリティ政策について考える、こうした場にもしたいと思っております」

https://news.yahoo.co.jp/articles/8eef57de289ea654c8b564d071e950bc5842ecab