「認知の特性でそうした概念が希薄な人が、10人に1人くらいはいます。その人たちは何の悪気もなく、自身のこだわりで席を選んでいるのだと思います」

 こうした行為が「トナラー」と認識されている可能性がある。

 20代の会社員男性は過去、電車で何げなく座ったところ、隣の人が不服そうな顔をして移動していくことが何度かあった。飲食店では、「なぜ隣に?」と苦言を呈されたこともある。

「悪気も何もないんです。電車ならここ、バスならここ、よく行くカフェならここ、と気に入っている席があります。
あいていれば周りの状況にかかわらずそこに座りたいし、埋まっていてもあいたら移動できるよう近くに座りたい。
最近は気を付けていますが、車両全体がどのくらい空いているかより、座りたい席の周辺に意識が向きます」

https://news.yahoo.co.jp/articles/5cad05e85e49144e067c2ff438a772de1ca5a47c?page=2