四谷さんのように掴みどころがなく、舞台の主人公になるでもなく、
何を考えているのか分からない、実に言葉で表しにくい立ち位置、
読んでいた当時なにか惹かれるものがあった。

あの超然とした何かに惹きつけられたんだろうなと思うし、多分
それを無意識でも追いかけたんだろうな。今の自分を省みると
何となくそんな感じになっているのが分かる。